会長挨拶

第22回日本股関節鏡研究会
会長 福島 健介
北里大学医学部整形外科学

第22回日本股関節鏡研究会 会長 福島 健介

このたび、2027年9月4日(土)第22回日本股関節鏡研究会横浜シンポジアにて開催させていただくこととなりました。浅学非才の身ではございますが、本研究会の会長を拝命いたしましたこと、誠に光栄に存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

本研究会のテーマは、“On the shoulders of giants ~巨人の肩の上に立つ~”といたしました。本フレーズは、Google Scholarのトップページにも掲げられており、ご存じの先生方も多いかと存じますが、アイザック・ニュートンが用いた言葉として広く知られています。「自身の業績は、先人たちが積み上げてきた知の上に成り立っており、また自らの仕事も次世代の礎となる」という意味を内包しています。

私は医師6年目であった2008年に縁あって股関節鏡手術に携わるようになり、本研究会の諸先生方に育てていただき、支えられながら今日まで歩んでまいりました。2009年の第1回股関節鏡フォーラム以来、本会に継続して参加させていただき、Femoroacetabular impingement(FAI)の概念提唱以降、欧米を中心に発展してきた股関節鏡手術の適応や術式を、潜在的に不安定性を有する症例が多いわが国の鼡径部痛患者に適応することの問題点と難しさに関する議論に一貫して関わる機会を得られたことは、私にとってかけがえのない財産です。

一方で、近年の特に海外における議論や論文に目を向けると、「かつて同様の議論がすでに行われていたのではないか」、「それは以前、わが国において先達の先生方が提起されていた内容ではないか」と感じる場面に少なからず遭遇します。

今回、過去最年少で会長を務めさせていただく私に課せられた一つの役割は、これまで本研究会を築き上げてこられた“巨人”の先生方の業績を、改めて参加者の先生方の胸に刻み、それを次世代へと確実につないでいく場を創出することだと考えております。また、本研究会の特徴でもあるリハビリテーション、保存療法、基礎研究といった多角的視点も積極的に取り入れ、多職種が議論できるプログラムを企画してまいります。

会場となる横浜シンポジアは、山下公園や元町中華街にもほど近く、みなとみらいとは趣を異にする、歴史ある横浜の魅力を感じていただける立地です。学術的議論とともに、横浜の街並みもお楽しみいただければ幸いです。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。